こんにちは!
ここでは単語を覚えるポイントを話していきます。
目次
記憶定着の公式
早速ですが、記憶には以下の公式があります:
「インパクト×頻度=定着」
100が定着した(覚えた)状態だとして、どうやったら100にできるかを考えます。例えば、読み方や、変な意味などインパクトの強い単語の場合、
インパクト(100)×頻度(1)=100
なので、1回見ただけ、聞いただけでも覚えてしまうことがあります。これはテレビのCMなどでも、いかに企業名を覚えてもらうかを考えて、インパクトのあるCMを作るかに躍起になっていることからも想像しやすいと思います。鳴くよウグイス(794)平安京などの語呂合せもインパクトが強くなりますよね。
逆に、インパクトのない単語は、100回繰り返してやっと覚えられるようになります。
インパクト(1)×頻度(100)=100
人の名前でも珍しい名前はインパクトが強いので覚えやすいし(記憶に引っかかりやすい)、ありきたりな名前は覚えにくいはずです。
この考えをもとにすると、単語帳をパラパラめくる学習は、インパクトのない単語に対し、ひたすら頻度を増やすことで覚えようとする方法だと言えます。
インパクトを強くする
これに対して、オススメなのはインパクトを強くする方法です。それには語呂合わせなどもありますが、言語に関して言うと、文脈の中で覚えるのが一番インパクトを強くしやすいです。例えば、ここでオススメしている『プラダを着た悪魔』の中で、My job sucks(俺の仕事は最悪だよ…)という表現があります。このsuckなど、Pradaの文脈で出てきた単語は、登場人物のダグが話している場面と一緒に瞬間的に思い出されるのではないでしょうか。これはインパクトが強いから、頻度が少なくても覚えられる例です。ちなみにsuckが単体で単語帳に出てきていたら…。いつまでたっても使う場面がわからず、定着しないと言うことも考えられます。
このため、文法の本に出てくる単語も長文の中に出てくる単語は、その短文の意味を理解した上で、繰り返し音読しながら覚えていくのが一番だと言えます。出てきた時が覚えるときです。今知らないのは悪いことではありません。今文法の本に100個知らない単語があれば、その100個が自分を成長させる「お宝」だと思ってください。
その単語を文脈の中で何回繰り返すかが記憶のポイントです。
語源でインパクトを強くする
もう一つの方法が語源を、知ることによってインパクトを強くする方法です。
どういうことかと言うと、私たちは初めて見る漢字を見たとき、例えば、この漢字には木が入っているから、きっと木に関する単語なんだなとか、この漢字はさかなへんがついてるからきっと魚に関する単語なんだなということがわかるはずです。
同じように英単語も漢字のようにできているものが多いので、漢字の部首のように分けて捉えるとよりインパクトが強くなってきます。
injectはin+ject
例えばinjectと言う単語を見てみましょう。
この単語が「注射する」と言う意味だと知っている人もいると思いますが、なぜこれが「注射する」になるのか語源的なところまでわかると、より記憶に定着しやすくなってきます。
このinjectは、inとjectに分解することができます。これは漢字のヘンとツクリのようなものだと考えてみてください。
そうすると、inと言うのはもちろん「中」と言う意味があり、jectは「投げる」と言う意味があります。
つまり、injectで1つと言うより、inとjectのそれぞれを知っていてて、それを組み合わせるイメージです。
すると、injectで「中に投げる」と言う単語が生まれ、注射の液体を身体の「中に投げ込む」ようなイメージが想像つくと思います。そうすると、inject=注射するという機械的な暗記ではなく、in+jectという文字列自体がより意味を持ち始めると思います。
projectはpro+ject
ここで、またproが「前に」という意味だと知っていると、「project」と言う単語を見た時に、pro+jectで「前に投げる」イメージができると思います。日本語で言う「壁に投射する機械」であるプロジェクターは、そもそもが前に投げるものなのですね。
オススメの本
これについて詳しく書いているのが最近書店でも平積みされていますが『英単語の語源図鑑』という本です。まずはここに出てくる単語を覚えてみましょう。
まとめ
語彙に関しては、ずっとついて回る点なのですが、出くわした単語が「知らない」→「今が知るチャンス」だと捉えましょう。読んでわからない単語や知らない単語は、出てくるたびにその文脈の中でイメージとして覚えたり、語源を意識して覚えたり、とにかくインパクトを強くするのが一番いい方法です。