現在分詞っていうのは、分詞の「分」が表しているように、動詞から枝分かれして違う使い方になったもの。動詞ように見えるけど、動詞とは違った使い方をするものです。
例えば、現在進行形を作る時に使うような動詞の原形に-ingをつけた形のこと。実はこれ、形容詞と考えると楽。現在分詞は-ing、過去分詞は-edだけど、まずはどちらも形容詞と考えましょう。
目次
簡単に言うと
名詞に、-ingや-edの形容詞をつけ加えて、その名詞をよりわかりやすくする(修飾する)。
もっと言うと
The boy / sitting on the chair / is my brother.
(その少年 / 座っている その椅子に / それは 私の弟だ)
分詞には、↑の例のように、形容詞として名詞を修飾する用法がある。
名詞の後ろに形容詞が来るのはよくあるパターンです。↓の例では、availableという形容詞がseatという前の名詞を修飾しています。
ex.)There is a seat / available / for you.
(ありますよ 席が / 利用可能な / あなたが)
ちなみに、分詞として使われる-ingと-edには、時制としての現在・過去とは関係がないので注意しましょう。
たとえば、eatingの場合、He is eatingとHe was eatingの違いでわかる通り、いつの話かを決めるのはisとwasが担っています。eatingはただ「動作の途中である」という意味でしかないんですね。
He is asked と He was askedの違いも同じです。過去分詞としてのaskedには、「される」というニュアンスがありますが、「いつ」かはisとwasが担当しているんですね。
さらにいうと、
He is cool.(彼はかっこいい)
He is kind.(彼は優しい)
He is eating.(彼は食べている)
He is asked.(彼は質問される)
He was cool.(彼はかっこよかった)
He was kind.(彼は優しかった)
He was eating.(彼は食べていた)
He was asked.(彼は質問された)
のように見ていくと、eatingが「〜している」というニュアンスが入った形容詞、askedが「〜される」というニュアンスの形容詞なんだなあと、より分かってきそうです。coolとeating、askedは、どれも彼がどんな状態なのかを表している形容詞なんですね。
分詞の形容詞としての用法
分詞の限定用法
現在分詞-ingと過去分詞-edには、形容詞が名詞を前から修飾するのと同じように「限定用法」というものがあります。これは名詞を修飾する時に、後ろからじゃなく、単語の前に置いて、意味をより限定する修飾方法です。
I have / a washing machine.
(私は持っている 洗濯機を)
He has / a broken computer.
(彼は持っている 壊れたコンピューターを)
分詞の後置修飾
名詞の前に分詞を置いて、修飾する方法が↑の限定用法ですが、その分詞が前置詞句など、他の語句をがくっついている時は、名詞の後につきます。これは名詞の前にいろいろな修飾語がついていると頭でっかちな文になるからです。英語はIt…that…構文でもそうですが、頭でっかちな文を避け、後ろに修飾後を置くほうが自然です。
The man / speaking / on the stage / is my father.
(その男 / 話している / ステージで / それは 私の父だ。)
The coins / collected / by him / are displayed /on the wall.
(そのコイン / 集められた /彼によって / それは展示されている / 壁に)
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